90代になってもなお精力的な活動を続ける歌人・馬場あき子の日常をとらえたドキュメンタリー。 昭和3年生まれの馬場あき子は少女時代から短歌に親しみ、19歳の時に短歌結社「まひる野」に入会。教員として戦後民主主義教育の現場に身を置きながら、経済復興による創造と破壊や安保闘争など激動の時代を駆け抜け、これまで1万首以上の歌を詠んできた。また能の演目「隅田川」との出会いをきっかけに喜多流に入門し、80歳過ぎまでは自ら舞い、新作能も書き下ろした。その実績は高く評価され、2019年には日本文化功労者に選ばれている。 そんな彼女の93歳から94歳にかけての1年間に密着し、老いとは何か、成熟とは何かを問いかける。俳優の國村隼がナレーションを担当。
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